移籍・選手特集

甲斐拓也が楽天へ金銭トレード 119→68→13試合、直近3年の歩みと新天地の焦点

ソフトバンクからFAで巨人へ移って2シーズン。甲斐拓也が、今度は楽天へ向かう。10月30日、楽天は巨人から金銭トレードで獲得することで合意したと発表した。ソフトバンク最終年の2024年は119試合、巨人1年目は68試合、そして2026年は13試合。通算1,104試合に出場した捕手にとって、新天地の焦点は、再び継続してグラウンドに立つ機会を得られるかにある。

この記事の内容
  1. FAで巨人へ、2シーズンを経て楽天へ
  2. 打率.260の1年目から、22打席の2年目へ
  3. 打率.100と2本塁打、どちらも20打数の中の結果
  4. 通算1,104試合の経験を、楽天での出番につなげられるか

FAで巨人へ、2シーズンを経て楽天へ

甲斐は楊志館高から2010年の育成ドラフト6位でソフトバンクに指名された。2017年から2024年までは8年続けて一軍で100試合以上に出場。長く試合に出続けてきた実績を持つ捕手だ。

2024年オフに国内FA権を行使して巨人へ移籍し、2025年からプレー。そこから2シーズンを経て、楽天への金銭トレードが決まった。まず確定したのは移籍の合意であり、楽天での先発起用や出場試合数まで決まったわけではない。新しいチームでどれだけ出番を得るかが、これからの注目点になる。

打率.260の1年目から、22打席の2年目へ

ソフトバンク最終年の2024年は119試合、392打席で打率.256、5本塁打、43打点。巨人1年目の2025年は68試合、250打席へと出場機会が減ったが、打率は.260で前年をわずかに上回った。4本塁打、20打点も記録している。

大きく状況が変わったのは2026年だ。出場は13試合、打席は22。前年から試合数は55、打席数は228減った。巨人で過ごした2年間を一括りにするよりも、一定の打席数があった1年目と、出場機会が大きく限られた2年目を分けた方が、移籍前の歩みは伝わりやすい。

打率.260の1年目から、22打席の2年目へ
年度・球団試合打席打率本塁打打点
2024 ソフトバンク119392.256543
2025 巨人68250.260420
2026 巨人1322.10022

打率.100と2本塁打、どちらも20打数の中の結果

2026年の甲斐は20打数2安打で打率.100。2安打はいずれも本塁打だった。率だけなら厳しい成績だが、前年の223打数と比べて、打撃を評価するための出場量そのものが小さい。今季の打率だけで、来季の打撃成績まで見通すのは難しい。

同時に、2本塁打を根拠に長打力の向上を断定することもできない。2025年の250打席と2026年の22打席では前提が違う。楽天で出場が増えたときに、安打や四球をどれだけ積み重ねられるか。移籍直後の数試合だけで結論を急がず、継続した出場の中で確かめたい。

通算1,104試合の経験を、楽天での出番につなげられるか

甲斐の一軍通算は1,104試合、647安打、68本塁打、312打点。直近の13試合という数字の後ろには、ソフトバンクで8年続けて100試合以上に出場した積み重ねがある。ただ、その経験が新天地の出場機会を自動的に保証するわけでもない。

編集部は、楽天で先発マスクを任される機会と、その起用が継続するかに注目する。打撃成績だけで捕手としての総合評価は決められないため、今後は捕手としての出場状況や守備成績も確認していきたい。現時点では役割を予想で埋めず、実際の起用を追う。

FA移籍を経た巨人での2年間は、68試合から13試合へと出場が減る時間だった。楽天への移籍は、その流れが変わるのかを見届ける出発点になる。通算の実績を、新しいユニフォームでの一試合一試合につなげられるか。楽天でどれだけマスクをかぶり、どんな結果を残すのか。甲斐の次の一章を、実際の出場から追っていきたい。

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