FA・選手特集
岩崎優・星知弥・山岡泰輔はFA権を行使せず残留へ 3投手の今季と来季の焦点
集計時点:去就は2026年10月31日確認/成績は2026年一軍公式戦最終成績
移籍する選手だけが、FAの主役ではない。阪神は10月30日、岩崎優が権利を行使せず残留すると発表した。ヤクルトの星知弥、オリックスの山岡泰輔も、FA権を使わずにチームへ残る決断をしたと報じられている。ただし、同じ残留でも3人の今季は異なる。50試合以上の登板を続けた岩崎、自己最多の31ホールドを挙げた星、20登板にとどまった山岡。来季に向けた立場も違う。
この記事の内容
権利を行使せず、同じチームで来季を迎える選択
今回の3人は、FA宣言後に同じ球団と契約する「宣言残留」ではなく、権利を行使せずに残るケースだ。岩崎は今季再取得した海外FA権、星は今季取得した国内FA権、山岡は昨年取得した国内FA権を使わない。

岩崎優は6年連続50登板。阪神に残る経験と実績
岩崎は今季50試合に登板し、3勝3敗、19ホールド、11セーブ、防御率2.54を記録した。2021年から6年続けて50試合以上を投げている。救援投手として、長く一軍の登板を積み重ねてきた実績がある。
2022年オフには国内FA権を行使したうえで阪神に残り、4年契約を結んだ。今回は再び得た権利を使わずに残留し、来季から新たに2年契約を結ぶと報じられている。阪神の救援陣には、来季も経験豊富な左腕が残る。19ホールドと11セーブを挙げた今季に続き、試合終盤を支える働きが期待される。
星知弥は31ホールド。自己最多の登板を来季も続けられるか
星は51試合に登板し、2勝4敗、31ホールド、1セーブ、防御率2.63だった。登板数とホールド数はいずれも自己最多。昨季は17セーブを挙げた一方、今季はホールドが31まで増えており、数字からも救援陣で担った役割の違いがうかがえる。
今季取得した国内FA権を行使せず、ヤクルトに残る決断をしたと報じられた。自己最多の登板を重ねた投手の残留は、チームにとって救援陣の実績ある戦力を維持することにつながる。昨季の17セーブ、今季の31ホールドと、役割を変えながら結果を残してきた星が、来季はどの場面を任されるのかにも注目したい。
山岡泰輔は20登板。同じ場所で巻き返しを目指す
山岡は今季20試合、18回2/3を投げ、0勝1敗、0ホールド、1セーブ、防御率6.27だった。昨季の41登板から出番は減っており、岩崎や星と比べても、まず登板機会を取り戻すことが来季の焦点になる。
10月5日には、昨年5月に取得した国内FA権を行使せず、オリックスに残る決断をしたと報じられた。先発の競争に再び加わりたいという意向も伝えられているが、先発復帰が決定したわけではない。残留後にどの役割をつかみ、出場を増やせるか。山岡については、今季からの立て直しに注目したい。
| 投手 | 球団 | 登板 | 勝敗 | ホールド | セーブ | 防御率 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 岩崎優 | 阪神 | 50 | 3勝3敗 | 19 | 11 | 2.54 |
| 星知弥 | ヤクルト | 51 | 2勝4敗 | 31 | 1 | 2.63 |
| 山岡泰輔 | オリックス | 20 | 0勝1敗 | 0 | 1 | 6.27 |
残留の先にある、3人それぞれの来季
岩崎と星が残れば、阪神とヤクルトは今季50試合以上に登板した救援投手を来季も起用できる。移籍による新戦力の獲得とは違っても、投手陣の経験と実績を維持できる意味は大きい。
山岡は、残留の先で登板機会をどこまで取り戻せるかが問われる。先発の競争に再び加わるのか、別の役割で出番を増やすのか。同じチームに残る3人の来季は、任される役割と、その中で残す結果に注目したい。